手間ひまかかりそうなイメージですが、材料も作り方も意外にシンプルです。
梅をよく洗い、一晩水につけてアク抜きをします。
水気をよく拭き取ったあとに、黒いヘタを丁寧に取り除きます。
このとき、水気を残さないように気をつけます。傷んでいる梅は、濁りやカビの原因になるので取り除きます。
梅の重量の18%〜20%の塩を用意し、容器の底に薄くふります。次に梅を広げ入れ、塩を振り、また梅を乗せ…を繰り返します。
最後に残りの塩をふり、梅の重さの2倍ほどの落としぶたをします。
そのまま数日置いておくと、梅から水分(梅酢)が出てきます。
梅と塩だけでできたものが白梅酢です。赤梅酢は白梅酢に赤紫蘇を加えたものです。
これが「梅しごと」。出来栄えが楽しみなのはもちろんのこと、ひとつひとつの梅を大切に扱う一連の丁寧な作業に取り組む過程も楽しみのひとつになります。
日常の慌ただしさを忘れ心が洗われる時間となることでしょう。