近年は健康志向や調味梅干しの普及が増え、市販の減塩の梅干しや手作りの減塩梅干しを作る人も多くなっています。
このような減塩の梅干しは、通常の塩分濃度が20%程度のものと比べると賞味期限は短くなります。
そもそも塩を使う理由は「保存性を高めるため」です。塩分濃度が10%でほとんどの最近の活性が阻止され、25%以上だと大部分の微生物は死滅するといわれています。
昔ながらの梅干しは塩分が20%ほどあるため、日本では平安時代から保存食として長く食べられてきました。現代の梅干しでも塩分濃度が高く保存状態などによっては10年以上も賞味期限があることも。
しかし、塩分濃度10%以下の減塩梅干しでは最近の活性を抑えることが難しいため、賞味期限が短くなってしまうのです。
賞味期限切れの梅干しはすぐに食べられなくなるわけではありませんが、塩分濃度の低い梅干しはなるべく早く食べきることが大切です。